- 2021.05.20
- スタッフ留学日記
マウントロイヤル大学へカナダ大学卒業留学 前編
こんにちは!ピュアカナダ留学センター日本オフィス・スタッフのNamiです。
私が
マウントロイヤル大学
へ通っていたのは1998年~2002年の5年間です。もうずいぶん前の話ですので、もちろん今は私が通っていた時とは学生の人数もプログラムも変わっておりますが、最近通ってくださった学生さんの中にも私が経験した環境内容と同じような体験をされたり、私が通っていた当時の先生がまだ教えておられたりするそうなので、ご興味のある方々へ私のマウントロイヤル大学での経験をお伝えしたいと思います。
カルガリーについて
まず、私が何故留学先にカルガリーを選んだのか。理由はとても簡単で、費用が一番安かったからです。
留学において予算は重要な要素のひとつです。私の場合、日本で短大を卒業し、就職をして長期留学の為の資金を貯めてから出発した為、予算が決まっていた事、それから大学への正規留学を目指していた為、1年間にかかる費用がとても重要だったのです。
何故カルガリーは費用が安いのか?カルガリーでは1947年に大きな油田が発見され、それ以来オイルブームの中心となり、どんどん街が大きくなって行きました。カルガリーは2020年現在、トロント、モントリオールに次ぐカナダでは3番目に人口の多い都市となり、人口は160万人にもなっています。油田のお陰で州の収入は大変潤っていた為、州税がなく、生活費にかかる税額は消費税5%(GST)だけなので、コストは抑えられた気がしています。他の州では州税(PST)が7~10%とかかるので、合計すると物品税が15%ほどかかる州もあり、積み重ねると大きいですよね。
私がカルガリーを選んだもう一つの理由は、日本人が比較的少なかったからです。
これは留学を考えた事のある方ならやはり重要度が大きいと思いますが、日本人がたくさんいる学校よりは少ない学校を選びたいと思いますよね。私が留学した当初のマウントロイヤル大学は、留学生の進学準備コースでレベルによっても差がありましたが、日本人が1クラス20人中2~6人ほどでした。私には本当に丁度良いと思える人数でした。
カルガリーの街の大きさとしては、人口がカナダで第3番目とは言え、人口880万人の大阪で生まれ育った私には少し田舎に感じました。でも、国立記念公園や、ロッキー山脈の大自然と隣接している街なので、都会に居ながら週末はスキーやキャンプに行けたりと、立地的には申し分のない街です。毎朝起きてすぐに寝室から眺めていたロッキー山脈が今でも恋しいです。
マウントロイヤル大学について
さきほども述べましたが、マウントロイヤル大学は比較的日本人が少なかった事で、色んな国から来られる学生さんと知り合い、20年近く経った今でも繋がっている方がたくさんいます。
私は大学への正規留学を目指していましたが、大学でカナダ現地の学生と一緒に勉強するには英語力が足りなかった為、大学進学用のコースを受講しました。その頃は1年間に4セメスター開講されていたので、私は結局4セメスター分の4レベルを受講して1年間ESL(English as Second Language)に通いました。
当時はダウンタウンにもキャンパスがあり、レベル5以下はダウンタウンで受講していました。レベル4からスタートしたのですが、そのダウンタウンキャンパスに行けたお陰で、他のレベルのクラスに居る日本人とも知り合う事が出来て、同じ時期から留学していた仲間がたくさん出来ました。もちろん、1年未満で留学に来られる方もたくさんいるので、日本人同士で固まらないように過ごす方もたくさんいらっしゃると聞いていましたが、とにかく日本人の割合が少なかったので、当時の私達は日本人を見つけたら友達になっていました。日本人の友達の貴重なところは、日本国内に居たら知り合えていなかった地元以外の都市出身の人たちと知り合えた事です。彼らとも、今もつながっていて、時々連絡を取り合ったり数年に1度会ったり出来ています。私にとっては他国出身の留学生と同じく、とてもとても大切な友人達で、今でも大好きな仲間です。
カルガリーはブリティッシュコロンビア州のすぐ隣のアルバータ州にあり、アジアに近い為、アジア人が多かったです。カナダに行ってすぐの私は台湾人・香港人・韓国人の事をあまりよく知らなかったのですが、この3ヶ国の方々とはとても仲良くなりました。台湾人・香港人の方々とは漢字を紙に書いて意味を教え合う事が出来ましたし、その3ヶ国で日本のテレビドラマが放映されていたり、日本の有名人が知られている事も認識していなかったので、そんな話をしてとても身近に感じたりしました。
他にはユーゴスラビア、ボスニア、ロシアからの移民の方もいらっしゃいました。マウントロイヤル大学の学生さんの特徴のひとつとして、現地の移民の方が多く英語を学びに来られるという学校で、それは今も昔も変わっていないようです。移民の方は年齢層が比較的高い30代・40代・50代の方がいて、とてもかわいがってもらいました。カナダ人と結婚をされていてお子さんがいらっしゃる方も多かったので、家に遊びに行かせてもらったり、その出身国の食事を作っていただいたりした事もたくさんありました。時々、お客様で「年齢層が高すぎた」とおっしゃる学生さんもいらっしゃるのですが、私は色んな年齢層の方と知り合えたり、お宅にお邪魔する事が楽しくて、ラッキーだと思っていました。
マウントロイヤル大学の語学コース
学校のコースについては、進学目的で通っていた為、Academic English(アカデミック英語)を習っていたので、かなりの勉強量でした。中でもWriting(ライティング)のエッセイ(作文)はかなり大変で、「意味は通じるけど、こういういい方はしない」と言われる事がほとんどでした。レベル6と7の時は、課題が出てから提出までにチューターを雇って添削をしてもらわないと合格できませんでした。私には予算のリミットがあった為、とにかく落第が出来なかったので、必死に合格に向けて取り組みました。
先生方はベテランで親切な方が多く、授業も課題もとても忙しかったですが、教えるのが上手な方々ばかりでとても恵まれていました。先生のお宅でパーティーをさせていただく事もありました。とても貴重な経験でした。
マウントロイヤル大学の正規学部
正規の学部に入学してからは、クラスで日本人は自分一人だけになり、最初の2セメスターくらいはものすごく苦労しました。1年間も英語をみっちり勉強していたはずなのに、カナダ人の中に混じった瞬間に急に彼らと同じレベルで英語が話せない事に劣等感を感じたりしました。留学生の友達はたくさんいましたが、進学した子はみんな学部がバラバラになったので、現地の友達がしばらくはおらず、孤独を感じる事もありました。でも助けてくれる人はいるものです。声をかけてくれるクラスメートはご両親がアジア出身で自分はカナダで生まれ育ったという人が多かったですが、一緒にグループワークをしたりプロジェクトを作ったりと、たくさん色んな人に助けてもらいながら、必死に勉強しました。間違いなく人生の中で一番勉強した5年間だったと言えます。