この方の留学スタイル
州・都市名 | ニューブランズウィック州(NB州) フレデリクトン(フレデリクトン) |
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留学タイプ | 高校1年間留学 |
期間 | 長期(6ヶ月以上) |
州・都市名 | ニューブランズウィック州(NB州) フレデリクトン(フレデリクトン) |
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留学タイプ | 高校1年間留学 |
期間 | 長期(6ヶ月以上) |
高校留学 ニューブランズウィック州 友達とも着物で写真撮影 Harunaさん
高校留学 ニューブランズウィック州 ホストファザーとソリで大はしゃぎ Harunaさん
高校留学 ニューブランズウィック州 クリスマスツリーを選ぶ Harunaさん
高校留学 ニューブランズウィック州 たくさんの仲間と出会えた留学 Harunaさん
私は将来芸術の道に進みたいと思っていて社会に出た時に英語ができると自分の可能性が広がると思ったこと、自分を変えたかったこと、そして自分の視野を広げたかった、というのが大きな理由です。私は1人っ子で甘やかされて育ってきているので知り合いのいないところで修行をしようと思いながら10ヶ月間頑張りました。実際行ってみるとそんなに頑張っている感はあまりなく、流れるように時間が過ぎていきました。10ヶ月間、自分のモチベーションを下げずに頑張り抜くためには“何のために自分が留学にきているのか”、そして“留学が終わってからどんな自分になりたいのか”をはっきり自分の中に持っておくというのがとても大事だと思います。自分ですべてのことを管理しなくてはいけない留学生活の中、自分のモチベーションを管理するのも自分なわけでその中で妥協するのか多少しんどくても頑張って最終的に達成感を得るのか、とプレッシャーの中でさぼりたくなった時に自分に問いかけていたことを覚えています。きっかけというのは自分の中で自分のために持っておくべきだと私は思います。
はじめに私の留学先のニューブランズウィック州ハートランドという村は極めて小さく、村の約8割は親戚関係にあるような本当に狭い規模のコミュニティでした。そのため私の同世代のTeenagerたちは初対面の人間に会うという経験値が圧倒的に低く、ましてや外国からの留学生に自分から話しかけて友達になるというのはあまりにも高いハードルだったようでした。そのため私が日本にいた時に想像していたような皆が日本とは全く違うようなノリでフレンドリーに接してくれたり、一気に友達がたくさんできて質問攻めにされるというような華やかなものとはかけ離れていました。皆が不親切だったという訳ではなく、困っていたら助けてくれるしクラスで話すタイミングがあれば話しかけてくれる、といった感じでした。かといってとても親しい関係になろうとするわけではなく、幼稚園またはそれより前から出来上がっている友人の輪を広げようとするわけでもなく、という感じでした。私は少しの落胆を感じながら優しそうな子を見つけてランチを一緒に食べてもいいかと聞いて見事成功、仲のいい友達1号をゲットするミッションをクリアしました。それが私の学校初日の記憶です。いろいろとがっかりしたことが多くてとても鮮明に記憶に残っています。そのあと着々と友達を作っていきクリスマスを超えたところあたりからは相談を持ち掛けられるような仲のいい友人もできました。その状況がどうであれ、自分から行動を起こさなければ何も変わらないということを1番最初に教えられたように思います。私は1,2学期ともに英語のクラスを受けていて、日本の学校の授業スタイルとの違いをたくさん発見しました。例えば、日本では国から配布される教科書を基に授業をするのが一般的ですが、私がいた学校では先生が過去の新聞記事や小説から一部を抜粋しそのことについて話し合ったり短いエッセイを書いたりしました。私にとって教科書がない授業というのは初めての体験でとてもびっくりしたことを覚えています。また日本のように正解の答えを設定することがなく、多様性ということが何かを見ることができたようにも思います。基本授業中も自由で良く言えばリラックスした空間、悪く言えば緊張感のない空間でした。私の学校では試験2週間前になると多くの生徒がピリピリしだし真剣に授業を聞いたり先生に質問をしたりするのですが、その緊張感というか必死さが全くなく私としては楽でありがたかったのですが、授業に出てさえすれば留年はしないという甘い考えを持っている生徒がとても多かったので甘えさせない日本の教育がその点では私のいた学校より優れているように感じました。
私のいたHartland Community Schoolにはドイツから1年間プログラムの留学生が1人、1学期のみブラジルから3人、2学期からドイツから1人、そして日本から1年間プログラムで私、といった感じでした。そして隣町のCourtain North High School にはドイツから1年間プログラムで2人留学生がいて、基本的にはこの2校の留学生たちが1つのグループになっていてモールに行ったりロッククライミングをしたりしました。私は日本人が1人もいないところがよかったので日本人、アジア人は私だけでした。ほかの留学生は留学生プログラムで集まるたびに母国語で喋っていたのでコーディネーターたちは手を焼いていたように思います。私は特にブラジルから来たイカロという男の子と仲が良くて2人で他の言語が聞こえる中、英語で喋っていました。イカロからブラジルの話をたくさん聞いて、自分はとても恵まれた環境で育ってきたのだということを再確認しました。南米からくる留学生の9割は国から奨学金をもらってカナダやアメリカに約半年間留学していて、その間も節約に節約を重ねて過ごしていました。ブラジルを筆頭とした南米諸国で使用されているお金はカナダドルよりも遥かに弱く、例えば10カナダドル(約千円)が彼らにとってはなかなかに大きなお金らしく、私生活でたくさんお金を使いすぎると親にとても大きな負担がかかる、とイカロは言っていました。そのほかにもカナダや日本にいると考えつかないような危険が南米にはあったり、食べ物の違いや宗教、親の価値観までたくさんのことを彼とは共有しました。現地の人たちからいろんな話を聞いてそこから学ぶ、ということは留学生活の醍醐味だと思いますが、自分とは全く違う国と環境で育った同じ留学生と話すのはとても楽しかったですしたくさんのことを学べたと思います。また1週間ぶりに話したりするとでもお互いの英語力上がっていたりするので前回よりもスムーズに会話ができる、というのはとても嬉しかったです。お互いの成長を認め合えるというのはまるで私にはいない兄弟のような感覚でイカロと喋った後は何かをしてもっと成長しよう、と息巻いていたことを覚えています。ただ彼の留学期間は半年だったので1月中旬にブラジルに帰国してしまい空港で2人して号泣しました。日本の文化にとても興味を持っていた彼はいつか大阪に行くと約束を取り付けて飛行機に搭乗しその次の日から私は毎日カナダの報告をさせられていました。その報告を読んで自分もまだカナダにいるような気分になりたかったそうです…笑
私のいたところの人たちは優しかったですが決してフレンドリーではなかったので自分からアクションを起こして友達を作るという選択肢しかなかったので、私はとりあえず優しそうな人を見つけて話しかけていました。実際、最初はしんどかったし緊張もしました。でも私は自分を変えるためにカナダ留学を決めたので出来るだけ笑顔ではっきりと話しかけていました。そのおかげでそれなりに仲のいい友人が何人もできました。ただ私がいたところは本当にど田舎で友達とどこかに遊びに行くというタイミングはあまりありませんでした。その変わり他国からの留学生たちとコーディネーターたちと一緒にモールに行ったり1泊の小旅行に行ったりしました。
“家族でなんでも一緒に行動する”ということが私にとって日本の家族との違いでした。映画を見に行くのもお買い物に行くときもなんでも一緒でした。最も車で約一時間以上かけないとどこにも行けない田舎だったので車を運転できる人が絶対に必要だったのも理由の一つかもしれませんがとにかく家族の仲が良かったです。
私が思う文化の大きな違いは2つあります。1つは食文化です。日本食はいろいろな調味料を使ってたくさんのバリエーションのある繊細な味が特徴的ですが、カナダでホストファミリーたちが使用していた調味料は塩、コショウ、そしてケチャップでした。私の印象としては“素材の味を楽しむ”という感じでした。私は2つのホストファミリーを経験しましたがカナダの食生活の中で1度も「これはどうしても食べられない!」などというトラブルにはあわず、現地のおいしいご飯をたらふく食べた結果、5キロ太りました。2つ目は“こだわりの強さ”です。例えば100円均一ショップ。最近の日本の100均は本当にクオリティの高く行く度に感心させられるのですが、私が最初にカナダの100均に行ったとき感じたことは100均じゃない。小さなグミやキャンディなどは100円(1カナダドル)だったのですが、日本の100均だったら確実に100円でデザインや性能にももっと工夫が施されているであろう商品が2.50ドルだったりしました。そこで私は日本の製品のクオリティの高さに改めて気づかされ、帰国後100均に行った私は「やっぱり日本はすごい」と感心するしかありませんでした。日本のクオリティの高さは100均だけに留まってはいませんが、私はカナダに行って日本という何に対してもこだわって低コスト、ハイクオリティーを実現させる国に誇りを持てたと思います。
私が10ヶ月間のカナダ生活の中で1番努力したこと、それは現地の人の話をしっかり聞いて新しい単語や言い回しを発見すること、そしてそれを正しく発音することでした。カナダに行って最初に「慣れた」という意味で“used”という単語を使ったところ、静かなedの発音が正しくなかったようで通じないということがありました。それが悔しくて悔しくて仕方がなかったので私はその瞬間から約1ヶ月間発音を極めることに専念しました。そのあと何度か言い回しが分からずに思ったように伝えられないということが重なり、言い回しと新しい単語の発音を注意深く聞くように細心の注意を払う、という努力を10ヶ月間続けていました。今振り返ってこそ努力と思いますが当時は努力をしている感覚はなかったです。ただその努力が続いたのも自分の中ではっきりとした目標ときっかけを持っていたからだと思います。私はカナダでたくさんの物を得ました。当然英語力、家族のありがたみ、日本の素晴らしいクオリティー、プレゼンの仕方、コミュニケーションの取り方、人の温かみなど自分が日本にいたらきっと得られなかったようなものをたくさん現地の人、カナダの家族からもらいました。
カナダ留学をするチャンスは幅広い世代にあると思います。その中で私は高校生の間にカナダ留学をすると決めました。カナダ留学は大学生なってからでも十分できることですが、私は高校生の間に行くということに大きな意味があるとカナダに留学して思いました。高校生とは自分でまだ責任が取れない時期であり、自分1人では自分の世界を完結できない年齢だと私は思います。もし私が大学生でカナダの大学に長期留学をしたとします。私はその大学の国際寮に入り、ご飯は食堂で済ませ、たまに友達とパーティに行ったりお買い物に行ったりするでしょう。大学生とは自分の身の回りに起きることは自分で管理しなければならないと世間から認識されているように思います。ですからホームステイもせず講義も1人で受講することもでき、お昼ご飯を1人で食べていても人が多すぎるため気に留められることもないでしょう。ここが高校留学との大きな違いです。高校留学にはホームステイ、ホストファミリー、現地コーディネーター、学校といったたくさんの決まり事や元から決定されている人間関係が確実についてきます。つまり、確実に毎日英語で話す人がいる、ということであり、同時にホストファミリーやコーディネーターたちは自分の代わりに社会的な責任を肩代わりしてくれる、保護者の代理人が必要になります。
私は留学中、自分の身の回りのことはできる限り自分で管理するべきだと思っていますが自分が何か不祥事などを起こしたとき、身内ではない誰かに迷惑がかかるという事実がとても大きなストッパーにもなりますし、感謝の気持ちや深いかかわりを必然的に持つようになったり、というメリットがたくさんあると思います。大学生での留学は高校留学に比べてはるかに自由だと思います。それに伴ってその状況に甘えてしまう自分やリスクは高くなると思います。人間関係も完全に自分次第ですし。本当に家族のような深く近い関係性が多くの人と持てるのは圧倒的に高校留学のほうが多いと私は実際に高校留学を経験して思いました。
今後高校留学を目指している方、とりあえず最近の歌手の人の中で自分のお気に入りの人を2~3人作っておくことをおすすめします。私はJustin Bieber とShawn Mendesが好きなのでラジオでその人の曲が流れたりしたときに「あ!私この曲好きなんだよね!日本でもよく聞いてた!」という風にして自然にコミュニケーションを取ることができます。また私の好きなJustin BieberやShawn Mendesはカナダ出身のアーティストなので私の友達も心なしか嬉しそうでした。また自分の街や県のアピールポイントを持っておくと更にいいと思います。
私はPDCPという人格形成のクラスで大阪のパワポを作るように言われてクラス全体の前で日本と大阪、京都についてプレゼンをしました。普段はあまり話しかけてこない人もその時はいくつか質問をしてくれて日本について小さな興味を持ってくれたことがものすごく嬉しかったことを覚えています。そして私が1番大切だと思っていることはホストマザーとの関わりと周り全体に対する敬意です。ホストマザーとは留学生活の中で最も多く深く関わる存在です。学校から帰った後は今日何があったか、誰が何をしていたか、どんな単語を発見したか、授業のこのタイミングで眠くなった、などなどホストマザーがあなたのクラスメイトの名前と性格の輪郭を掴んだらそのコミュニケーションは完璧だったと証明されます。私も最初はものすごく戸惑いました。私は最初の3ヶ月、あるホスト宅に預かってもらっていてその家族とは本当に分かり合えなくて大変でした。そして学校が始まって初日へとへとになって家に帰った直後、前のホストマザーに「今日学校どうだったの?」と聞かれ、私は「緊張したし疲れた」と答え部屋に戻ろうとしました。そのホストマザーはもっと細かく何があったのか伝えるように私に言いましたが私は何をどう伝えればいいのかわかりませんでした。日本に居た時は意識的に学校のことを事細かに母に伝えたことがなかったからです。その後私はホストファミリーを変更しその新しいホストマザーには務めて明るく、フレンドリーに、そして学校のことを細かく伝えるようにしていました。学校での詳細を話すというのは自分の英語力向上にもとても効果的ですし、ホストマザーとの距離も格段に近くなるでしょう。
2つ目に周り全体に対する敬意についてですが、私のいたコミュニティの中で数人の留学生がまるでお客さんかのように振舞っていました。私はできるだけ小さなことでもありがとうや何かを頼むときは丁寧な謙譲語を使うようにしたりなど、感謝の気持ちをできるだけ多くのところに意識的に反映させていました。私は私費留学で留学をしていたので私の母がホストファミリーやコーディネーターにはお金が払われていましたが、それ以上のことを私はしてもらっていたのでその感謝の気持ちを込めて毎日行動していました。そして私は唯一の日本人だったので私の行動1つで日本人へのイメージが定着していくものですから言動には細心の注意を払っていました。
結局のところ自分が何をしたいか、どうなりたいか、その明確さと熱量で留学の本質は変わっていくと思います。つまり自分次第、ということです。ぜひ留学に行く前に一度自分としっかり向き合ってみることをおすすめします。そして留学生活が始まった瞬間から思いっきり楽しむことにフォーカスして毎日成長していってください!