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TESOLを学びカナダ現地の学校でインターンシップ

留学体験談
TESOLを学びカナダ現地の学校でインターンシップ

この方の留学スタイル

州・都市名 ブリティッシュコロンビア州(BC州)
バンクーバー(ヴァンクーヴァー)
留学タイプ 長期語学留学(半年以上)
期間 長期(6ヶ月以上)
  • 2019.04.10
  • 長期語学留学(半年以上)

TESOLを学びカナダ現地の学校でインターンシップ

語学留学 専門留学 バンクーバー プログラムのインターンシップ先で Yumiさん 語学留学 専門留学 バンクーバー プログラムのインターンシップ先で Yumiさん

語学留学 専門留学 バンクーバー 児童英語教師コースのクラス内 Yumiさん 語学留学 専門留学 バンクーバー 児童英語教師コースのクラス内 Yumiさん

語学留学 専門留学 バンクーバー チャーチの方々と Yumiさん 語学留学 専門留学 バンクーバー チャーチの方々と Yumiさん

語学留学 専門留学 バンクーバー 専門プログラムの卒業式 Yumiさん 語学留学 専門留学 バンクーバー 専門プログラムの卒業式 Yumiさん

学校について (King George International Business College )

TESOL-C(Teaching English for Speakers of Other Language for Children)を受講した。最初の2ヶ月は講義。子供の身体的・認知発達過程と言語指導法についての知識を学んだ。クラスメートは韓国人7人、日本人6人、メキシコ人1人。母国で幼稚園の先生や英語の先生をしていた人も何人かいた。個性の強いクラスメートとまるで小学校のような明るく楽しい雰囲気の教室だった。ラスト1ヶ月は教育実習。それぞれがバンクーバー内の異なる場所で実習をする。私は KGIC サレーキャンパスで実習を行った。

コースの最後に KGIC10 周年記念として作られた『クラスの上位 10%の生徒に与える賞』(奨学生のようなもの)をもらえた。先生が気を利かして実習先に賞状を送ってくれ実習先で生徒の前で授賞式という、このコースだからこそ出来る貴重な授賞式となった。終了者は Diploma がもらえる。その後のクラスメートの進路はそれぞれ。英語教師として働く人、保母として働く人、大学に戻る人、結婚する人など。

授業について (King George International Business College )

午前と午後の2つ。短期間なのでかなり集中的である。3,4日でどんどん単元が変わりぐんぐん進む。先生もぽんぽんしゃべる。私たちもどんどん発言する。カリキュラムが効率よく組まれているので各単元を一つ一つ整理しながらそれらの知識を日々積み上げていくことが出来た。例えば初期に扱われるリーディング指導、ゲーム、子供の言語習得、などの単元が最後に扱われる評価、しつけ、クラス管理という単元にすべて関わってくる、というわけだ。

また、このクラスでは机上の学習以外に実践も重要になる。1番大きな実践の場は4回の正式なプレゼンテーション。各自与えられたテーマに沿って約一週間で教案と教材を準備しクラスメートに生徒になってもらっての模擬授業を行う。教案作成の過程ではそれまで習った知識を自分の頭を通してじっくり考えることになりよい復習の機会にもなる。

私は放課後ほぼ毎日図書館に寄ってから帰宅していたのだが、プレゼンテーションのある週は毎日教案の書き換えをしていた。前の日には良いと思っていたものが次の日見ると足りないところがたくさん見えてくる。教師になったら教案作成にこんなに時間をかけられないのは分かっていたが、だからこそ今、とことん良い形を追求して頭と体に叩き込んでおこうと思い全力で挑んだ。教材(授業内で白版に貼る絵や写真、提示する実物、単語カード、配るワークシート、テストなど)作成も楽しかった。これも自分が教師になったら使いたいと思い、将来のクラスで使えそうな形に作った。本番前夜には通し練習。カナダ人の友達に生徒役になってもらって模擬プレゼンテーションをしたりもした。先生は教案、実演の両方においてかなり細かく評価してくれた。すべてのプレゼンで書いた教案や作った教材は先生のアドバイスを受けて少し手を加えるだけで実際の教室で使えるモノになったと自信を持って言える。また正式なプレゼンテーションに加えて授業内でも即席で指導実演を課せられることもあった。

テストは記述式の中間・期末と、オーラルテストの計3つ。内容は知識半分、即興教案作成(オーラルは即興指導)半分。中間と期末は三時間書き続けた。教案推敲が時間内に終わらない。ただ教案作成が好きだったというのもあります。

※現在のプログラムとは異なる場合があります。

インターンについて (King George International Business College )

ESL キッズ中間レベルクラスに入った。生徒数14人、男の子の多いかなり活発なクラス。普通ESL の場合、第一週目は教室観察らしいのだが、私の場合椅子に座っていたのはほぼ初日の午前中のみ。あっちで呼ぶ声あればスペリング、こっちで呼ぶ声あればボキャブラリー、この子は指示を聞いていない、あの子は教科書も出していない!静かにしなさい、前を向きなさい、人の邪魔をしない、糊は投げるものじゃありません。座っているどころか止まっていることすら少なかった。しかしそれこそ私が望んでいた“現場に入る”こと。積極的に授業に参加することを許してくれたホストティーチャーには本当に感謝している。特に毎週金曜のテストの添削は大変いい経験だった。テストを返すと生徒たちからなぜここは不正解なのかと嵐のように質問が来るので採点基準を明確にし説明がつくようにした。

子供たちのことを知るため、コミュニケーションを出来るだけ多く図るように努めた。朝は授業開始30分前には教室に入り生徒たちと話した。特に1人、毎朝私が教室に入ると必ず1番に話に来る男の子がいて彼が最終日に「先生との朝の会話で英語が上達した」と言ってくれたときには本当に嬉しかった。「大丈夫、この子は英語が大好きだ」と。好きなことに結果はついてきますから。また時には悩み相談もした。ホームステイのこと、勉強のこと、クラスのこと。教師としてというより姉として話を聞いている感覚になることもあった。

ランチタイムは大学生の腕のみせどころ、ゲーム大会。最初は内輪で遊びを教えていたのが、いつの間にかクラス関係なく生徒が集まってくるようになりゲームの時間となっていた。こうなってくると私も期待にこたえようと毎晩ゲームの研究である。サークルの飲み会やテレビで見て知っているゲーム、小学校でやったゲームなどを英語の勉強になるように少しアレンジして毎日案を持っていった。

模擬授業も何度かさせてもらった。ここでもまた将来使える教案・教材を作った。ただここの生徒のレベルはかなり高いから、日本の中学で即導入というわけにはいかないだろうなぁ。夏休みだけこっちにいるだけだというのにどうやったらここまで伸びるんだ?と生徒の英語力を見ては日本の英語教育について自分なりに放課後毎日考えた。サレーでの思い出は生徒1人につき半日は語れそうなくらいたくさんある。初日には戦場に来てしまったと本当に思った。しかし最終日には敵どころか守るべき弟妹たちがいる家族のような場所になっていた。最後にクラスの生徒たちからもらったメッセージカードと他クラスの生徒のメッセージでいっぱいのカナダ国旗は私の一生の宝物だ。

学校について (Vancouver Career College )

TESL(Teaching English as a Second Language) を受講した。2 週間の実習を含む 3 ヶ月のコース。クラスは多国籍で地元生(移民も含む)も半分を占め、日本人は私一人。仕事を持っている人がほとんどで講義が終わると皆仕事に走っていった。一緒にいられる時間が少ない分、プレゼンテーションなどの共同作業前は特に授業中にしっかり意見交換する必要があった。KGIC で TESOL-C を終了した私にとって今回は教育法云々よりも英語が課題となるな、と初日に感じた。しかしクラスメートともっと仲良くなりたい!という思いが課題という意識を消し、英語は知らぬ間に上達していた。それぞれの時間の都合が合っては開いていたパーティーも楽しかった。VCC のクラスメートとは単なる一生の友達としてだけではなく、教師という同僚として世界のどこにいてもずっとお互いに刺激を与え続けるだろう。10 年後、世界のどこかで自分の生徒自慢をしているような気がする。想像しただけでうるさい・・・だけど、きっと実現させたい。

授業について (Vancouver Career College )

朝 8 時半から 12 時半まで。短期間なのでかなり集中的である。さらに、VCC がカナダ人も多く通う学校ということもあって、学生の英語力には全く問題がない前提で講義が進む。易しい英語への言い換え等は少ない。専門用語などをきっちり KGIC で勉強しておいてよかったと何度も感じた。またこのハイペースについていく中で英語が英語のままするする頭に入ってくるようになった。

VCC の講義はまさにプレゼンテーションの嵐。評価対象となるプレゼンテーションが週一回。評価対象にはならないプレゼンテーションは2日に一度はあった。どちらもペアやグループで行うものがほとんどだった。即興もかなり多かった。課題が配られてペア(またはグループ)を組んで、30 分後に模擬授業。先生は「実際の教師は時間がないからね」と口癖のように言っていたが、いかに素早く授業を組み、必要な教材を入手し、応用を利かせられるかをここで鍛えられた。また話し合える時間が限られているクラスメートとの共同作業の進行ではコミュニケーション能力も鍛えられたのではないかと思う。さらに私たちのクラスはよくここまで違うのが揃った!というくらい個性が強いメンバーばかりだったので、自分では思いつきもしないような指導法、教材の扱い方、工夫を一人一人のプレゼンテーションから学ぶことが出来てとてもためになった。

短時間な上に実践重視の講義であったので知識の復習は自宅学習で補わなくてはならない。毎日相当のページ数の教科書と論文のコピー、参考文献を読むことが宿題だった。講義で解説されたポイントについて教科書等を読んで理解を深める。それでも難しいところもあるので(特に TESL の知識皆無の人にはやさしくはないと思う)授業中は質問が活発に飛び交った。最後のモジュールが就職活動というのが留学生対象の TESL とは違うところ。最終的には実際に自分の就きたい職の求人を探してきてその職に宛ててレジュメとカバーレターを書く(申請はしなくても良い)。実際その後すぐ一人が教師として職を見つけた!

※現在のプログラムとは異なる場合があります。

インターンついて (Vancouver Career College )

ネイティブスピーカー(私たちのクラスには 2人いた)は語学学校で実習、ノンネイティブ(7 人)は VCC に自分たちでクラスを設ける。つまりESL 学習者にボランティアで私たちの模擬授業に来てもらう、ということ。ボランティアで来てくれる生徒さん集めの段階から全部自分たちで行った。チラシを作り、街中に貼り、インターネット上にも宣伝を出す。参加してくれる生徒さんとの頻繁なやりとり、生徒さんのレベル測定とそれに伴うクラス設定、カリキュラム作成、レッスンプラン作成、教材の入手と作成、そして実際の指導。様々なことが経験できたので結果としては良かったと言える。ただ参加してくれた ESL 学習者の皆さんがほぼ私の出した掲示に興味を持ってくれた日本人 ESL 学習者と私のボランティア先の IRSの生徒さんのみだったのでもう少し学校のサポートがあるべきでは?と思った。

実際、自分たちでボランティアを集めるのは簡単ではない。なにはともあれ、今までの VCC の TESL コースでは3クラス集まればいい方らしかったのが、私たちは本当に幸運なことに多くの方の協力を得ることができ、Beginner から High Intermediate まで最大 4 クラス組むことが出来た。実習生としては7人全員が出来るだけ多様なレベルの学習者への指導を経験できるようにと授業担当を組んだ。そのためクラスによっては一時間毎に担当が変わるということもあったのでレッスンプラン作成前にはトピックや指導する文法が重複しないよう、クラスの雰囲を把握しておくよう、実習生同士の引継ぎにも時間を費やした。

また事前に頻繁に日本人 ESL 学習者の方と連絡を頻繁に取り、クラスメートに彼らのレベルなどを伝えておくようにしていた。その点、IRS の生徒さんについては毎週会っておりよく知っていたのでクラスメートに話すのも楽だった。実習とはいえどもまるで自分たちで語学学校を設立したようだった。さらに生徒さんの国籍や年齢が多様であったことも私たち実習生にとって良かったと思う。2 時間の授業×4 クラスを週2日、2 週間で計 4 日間の模擬授業を行った。ボランティアで参加してくださった生徒さんたちからも多くの良い評価をいただき、自分たちも習った指導法を駆使し、自分たちの出来る最高の授業を提供させてもらうことが出来たので終了したときには全員達成感でいっぱいだった。

友達について

こっちにきて3ヶ月、いろいろなところでいい友達がたくさん出来た。まずは学校。本当に毎日明るいメンバーたちで教室に入るだけで笑顔になれた。教師経験者も多く授業の中ではたくさんの刺激を受けた。プレゼンテーション後打ち上げに行ったり、イングリッシュベイに一緒に行ったり、多くの思い出を残せた。本当にいいクラスメートに恵まれた。特に日本人のクラスメートとは休日にはドライブに行ったり友達の家から花火を見たりたくさんの時間をともに過ごした。一生の友達になると思う。

寮では多国籍の友達が出来た。韓国、スペイン、トルコ、メキシコ、スイス。育った文化が違うとお互い理解に苦しむこともないわけではない。しかしそれを乗り越えてか、みんながあまり気にしない性質だからなのか、毎日夜遅くまで、あっちではチェスに熱中し、女の子たちはおしゃべりに花を咲かせ、宿題をするメンバーはリビングに集まり、と楽しく暮らしている。頻繁にあるパーティーでは多国籍料理が並ぶ。1週間の長期休暇には一緒にロッキー山脈旅行に行った。面白かったことを思い出しては今でも飽きずに笑っている。

特に最初のルームメイトは一生大事にしたい友達の一人となった。彼女は韓国人の 26歳。2人とも自分ひとりの静かな時間を大切に考えていた。寮というプライバシーの完全ではない環境で私たちはお互い個人の時間を尊重しあって過ごすことが出来た。夜には人間関係、恋愛、勉強、いろいろな悩みを打ち明け、遅くまで話し込んだ。喧嘩して泣いたこともあった。私が一度目先のことにとらわれて勉強から遠ざかりそうになったときには「留学の目標は何だったの?英語は完璧だって言える?目が眩んでいるとしか思えない!」と、きつく言われた。そのことがあってからものすごい勢いで勉強に打ち込んでいく私を見て彼女は「Yumiは偉いね。私もしっかり勉強しなきゃだめだね。こんなぐうたらな私を叱って!」なんて言っていたけれどあなたの一言でここまで打ち込むことが出来たんですよ!

私が奨学生に選ばれたのはその一言が大きかった。カナダ人の友達は図書館と教会で出来た。カナダに着いた日に寮の近くを散策し教会を見つけた。ここでカナダ人の友達を作れる!とわくわくした。その2日後から毎週日曜に通っている。通っている人はご近所さんがほとんどである。寮の周りは静かな住宅街で地価も高いので定年を迎えて老後をゆっくり楽しんでいる方が多い。「教会に若い子が来てくれて嬉しいわ」と多くの人に言われたがこちらこそありがとうございます。ご近所さんとは教会で話すだけではなく、道で会ったら話し込み、自宅での BBQ や夕食にもよく誘ってもらい私は学校であったことなどを両親や祖父母に話すように話す。

バザーやボランティアなど地域行事にも誘ってもらっている。寮にいただけではそんな地域の催し物の情報は入ってこないのでありがたい。そこでまた人間関係が広がる。ご近所さんには ESL 教師をしていた人も多く英語教師を目指していると言うといろいろとアドバイスもくださる。ダウンタウンのアパート情報なども教えてくれたりするが私はこんな素敵なご近所さんから離れて住むなんて考えられません。またみなさんに日本を紹介したいと思い、日本料理を作って持って行ったり、日本の文化・歴史についての勉強をしたりもした。教会で出来た友達のお子さんたちとは私も年が近く、大学の友達や先輩のような友達も出来た。

いくら出発前に毎日のように楽しい留学生活を想像していた私も、充実した一日一日を想像することなんて出来ませんでした。思えば、着いた日の夜には寮の友達にクラブに連れて行ってもらい、次の日にはダウンタウンに繰り出し、また次の日には教会に行き、授業が始まり、と、時差ぼけも感じないままここまで来ました。気がついたら留学当初の目的であった英語の上達と専門知識の強化だけではなくいろいろなことを学んできました。日本人としての自覚、広い視野、責任感、感謝と思いやりの心。そして楽しむことの持つパワーを再確認しました。日本にいる家族や友達とも今まで以上に連絡を取り合うようになり、お互いにいい刺激を受け合っています。Win-win です。

ボランティアについて

1つ目は英語教師として Inland Refugee Society(IRS)で週2回、難民の方に英語を教えている。生徒さんは皆成人だ。私は High Beginner のクラスを担当している。私のクラスの人数は 7 人。中国人、エルサルバドル人、コロンビア人、メキシコ人、と多国籍なクラスだ。年齢層も幅広い。英語で行う授業は High Beginner には少し難しいし2時間は長いようであっという間。様々な学習スタイルに合う指導法を出来るだけ多く混ぜ合わせること、授業時間を一秒も無駄にしないこと、効率を最大限上げることを常に心におきながら教案・教材に工夫を加えた。今、隣には山のような教材が紙袋大3つ分。うーん、また宝物を頂いたという感じ。生徒さんは皆勤勉で毎回の授業にも熱心に取り組んでいる。一度、名詞の複数形を導入した際にはある生徒さんに「s(es)の 3 種類の発音の仕方(/s/, /z/, /iz/)には何か法則があるのか?」と質問され、15 分程度でそこに気づくまでに至った生徒さんの集中力に私のほうが驚かされた。皆さん朝早くから授業が始まる 18:30 直前までお仕事をされていて、また家も遠い人が多いのに出席率もとても高い(ほぼ全員 100%!!)。コーディネーターによると今まで IRS でここまで出席率が高かったことはないそう。はじめのうちはなかなか声の出なかったクラスが今では笑いでいっぱい。最近では生徒さんがよくお菓子を休憩時間のために持ってきてくれるので他のクラスの皆さんも先生もやって来ておしゃべりの時間に。はじめのうちは同じ母語話者同士では母語を使っていたのが今では詰まりながらも英語を使うようになっているし、私に送ってくるメールでも習った表現を使って文章を一生懸命組み立てているのが良く分かる。クリスマスには High level 担当の先生とフィールドトリップを企画して全クラス合同で VanDusenGarden のイルミネーションを見に行った。TESL で習った指導法などを実際の教室で使い取捨選択していく中で、自分にあったものや効果のある指導法が、ずんずん体に叩き込まれていっているのを感じる。また自分のテンポがつかめてきた感じもする。3 月までしっかりこなしていこうと思う。

2つ目は毎週通っている教会で週一回の夕食サービスのボランティア。融資で振舞われる夕食のサービスだ。収入の低い人や学生など誰でも来ることが出来る。初日にリーダーの Ahn に「Yumi にはまずは人を楽しませるボランティアからやってもらおうかしら」と言われた。何かと思えば席を巡って他の皆さんと一緒に夕食を頂くこと。小学校の先生が毎日違う班に入って給食を食べるあれに似ている。気を利かしてくれているんだなぁ、と思いながら甘えている。でも最後に皆さんに「話が楽しかった」なんて言ってもらえると実は相当嬉しい。夕食が済むとキッチンで皿洗い。これはさすがにボランティアらしい響きだが実態は ESL 教室。皿を洗いながらイディオムの勉強。ボランティアさん全員が先生(全員母語話者なので)。”Yumi, we’re not behind the eight ball!” “We’re down to the wire!” “Hey, watched pot never boils!” 私は皿を洗いつつ、エプロンのポケットに潜ませたノートにどんどんメモしていく。時には先生同士「そんなの使わないわよ」ともめあっているのも面白い。皆さんどんどん教えてくださり水曜まで待てない先生は思いついたら逐一メールで教えてくれたりもする。完全に無料 ESL 教室である。

現地での生活について

図書館は私の第2の家といっても過言ではない。学校から歩いて15分ほどのところにある7階建ての大きな中央図書館。講義2ヶ月の放課後はほぼ毎日、閉館9時まで約 5 時間そこで過ごした。着いたらまずは昼寝とマフィンで脳の疲れを取る。30分くらい仮眠した後、図書館内にあるお気に入りのコーヒーショップでコーヒーとマフィンを毎日食べた。頭への糖分補給だ。超高速授業についていくために頭が常にフル回転状態だった。マフィンを食べると干からびたスポンジが水を吸うようにジュワーッと糖分が吸収され、脳へ送られているのが分かるほどだった。ちょっと危険な状態だったかも?6時半からやっと気合を入れなおして勉強タイム。前髪をヘアピンで留め、プレゼンテーションの準備やまとめノートの作成などをしているといつの間にか閉館の時間というのが日常だった。図書館は友達を作るのにもいい場所だ。私も何度か近くの席になったトルコ人の英語の先生と仲良くなったり、現地の学生とも仲良くなって時々週末に出かけたりもした。

いろいろなイベントも頻繁に催されている。図書館主催のものだけでなく、さまざまな団体がエントランスを使っていろいろなイベントを開催している。無料なものも多い。私も夏には図書館の読書サークル(無料)に入った。日本語と英語の二つに入会した。読書サークルでは毎週読んだ本の感想を提出する。提出した人の中から抽選で景品が当たるのだが私も一度当選した。その他にも作家を囲む会など、さまざまなイベントもあったようだがそれらには行けなかった。本の数が充実しているのは言うまでもなく施設も充実している。パソコンは各階にたくさんあり、DVD はその場で楽しむことが出来る。また子供の本の階にはたくさんの絵本があって、プレゼンテーション前は教材探しにも使った。ESL コーナーもありそこで私が大学でラオス語を勉強したときに使った本を見つけ懐かしく思ったりもした。試しに単語テストをしてみたら散々だった。先生、ごめんなさい。多言語の本も置かれていて日本語の本は比較的新しいものもある。雑誌もある。50 冊まで借りられるので帰りにふといい本を見つけてはしょっちゅう借りている。

留学を検討している方へのメッセージ

ここまで読んでいただいておいて言うのもなんですが、あなたの留学はあなたの留学です。行ってみなくちゃ分からない。何が待っているか、分からない。何が起こるかわからない。自分に何ができるか、分からない。そう思います。海外に出ることはかなり大きな変化をあなたにもたらすと思います。じっくり自分が楽しめる留学を設計したら、Go for it!

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