カナダの文化と習慣
カナダ人の考え方
異文化に寛容な多民族国家
カナダにはさまざまなバックグラウンドを持つ人たちがカナダ人として暮らしています。いろいろな人種の人たちが共存している環境が当たり前なので、みんな違うのは当たり前で、それで良いのだという考えが定着しています。
それぞれの文化を尊重しながら共存している結果として、人種差別もさほど無く、考え方や文化、宗教の違いなどには寛容です。日本人の私たちでも普通に生活していれば、外国人だと思われることもなく普通に声をかけられたり、道を尋ねられたりします。
フレンドリー
カナダの人々は基本的に誰に対してもフレンドリーに対応してくれます。街で気軽に声をかけられますし、英語が苦手な人にも理解してあげようとする気持ちで優しく接してくれます。
最初は緊張するかもしれませんが、新しいグループに勇気を出して入ってみると、拍子抜けするほど簡単に仲間に入れてもらえることでしょう。年齢や性別、言語、文化などを気にすることなく、みんながファーストネームで呼び合うような楽しい環境が多いです。
細かいことは気にしない
先に挙げたフレンドリーでおおらかな性格からか、カナダ人には細かいことにはあまり気にしない人が多いです。例えば、日本ではあり得ないことですが、役所などの公式な場所でも適当な対応をされたりすることがあります。これはあなたが日本人だから差別をされたなどというわけではなく、単にそういう人もいるということなんです。反対に良い反面もあり、ルールにそこまでとらわれることがないので、いろいろなことに柔軟に対応してくれます。例えばレストランでメニューの中に嫌いなものがあれば、注文時に伝えると代わりのものを出してくれたりします。
外国の話をする時には定番の話題ですが、カナダもまた時間にはかなりルーズな国の1つです。公共交通機関が時間通りに来ないことは頻繁にあります。
業者であっても「3時~5時くらいのどこかで行きますよ」といった曖昧な約束を交わされ、待てど暮らせど来ないと思ったら6時に悪びれる様子もなくひょっこり現れるなんて事もあります。もちろん人によってはすごくきちんとした人もいらっしゃるので一概に決めつけることはできませんが、こういった文化に慣れるのもカナダで生活するのに重要な事だと言えるでしょう。
思ったことははっきり意見を言う
カナダでは日本のように何も言わなくても空気を読んだり、気遣いで行動するといった文化はありません。思ったことははっきりと口に出して自己表現、意思表示をします。
好き嫌いもはっきりしているため、カナダで生活をする際には自分の意見や考えを周りに流されることなく伝えるようにしましょう。
家族との時間を大切にする
カナダの人は残業などはあまりせず、仕事が終了時刻を迎えると自宅に戻って家族との時間やプライベートを思う存分楽しみます。家族の誕生日には、カードやプレゼントを贈り合い、頻繁に家族で集まります。
クリスマス時期にはどんなに離れて暮らしていても必ずと言っていいほど家族と共に時間を過ごします。
週末は少し長く寝てブランチを
平日しっかりと仕事をした分、週末は少し遅くまで寝てブランチを食べる習慣があります。ブランチ以外にも、カナダ人の休日をいかに楽しく過ごすかという知恵には驚かされます。各家庭で習慣の違いがあるのでホームステイをされる方は楽しみの一つとなることでしょう。