ホームステイ成功の秘訣
高校留学 ノバスコシア州 Daisukeさん
語学留学 ビクトリア Harunaさん
ホームステイの「あたりはずれ」は本当？
現在留学を検討中の方の中には「ホームステイが一番不安」と感じている方もいらっしゃると思います。しかし、そのように考えている方はあなただけではなく、実際に他にもたくさんいらっしゃいます。
では、なぜホームステイに不安を感じる方が多いのでしょうか。その理由の一つとして、留学情報サイトやブログなどに「ホームステイにはあたりはずれがある」「最悪なファミリーにあたった」といった悪いクチコミが投稿されていることが考えられます。
しかし、よく読んでみるとカナダでは当然の文化なのに、それを理解していない人が「こんなふうに扱われて酷い経験をした」と、あたかも自分だけが被害者であるかのように主観的に悪評を書いていたり、留学生側の落ち度は記載せずにホストファミリーの悪い点だけを書き連ねただけのものなども残念ながら度々見受けられたりします。
確かに人間同士ですから、合う合わないということはどうしたって存在しますが、これは国籍や性格に関係なく日本でも同じことではないでしょうか。もちろん、本当に運悪く常識では考えられないようなファミリーにあたってしまうということが一切ないというわけではないのですが、全てのファミリーがそれに当てはまるということは決してありません。
だからこそ「カナダ人のホストファミリーはよくない」といった情報を鵜呑みにしないでほしいのです。弊社では自信を持ってホームステイをおすすめしています！
日本人が陥りやすい誤解
語学留学 バンクーバー Yuiさん
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高校留学 ラングレー Yukaさん
こんな場面、あなたならどうしますか？
まずはこんな場面を想像してみてください。
ホストファミリーのお宅でマザー、ファーザー、そのお子さん、他の国から来ているルームメイトとあなたの5人で夕食を囲んでいます。食事をしながら会話に華が咲き、皆とても楽しそうに話をしています。そこで「自分も会話に入りたいな」と思うのですが、英語力が低くて入れずにいます。
突然、全員が「がっはっは」と大笑いをはじめました。しかし、あなたは皆が何について笑っているのかがわからない、誰かが面白いジョークを言ったのか、向こうでついているテレビのワンシーンに笑ったのか、それともひょっとして自分が笑われているのか…。とにかくあなただけがその状況を飲み込めません。
さて、このような状況になったらあなたはどんな行動を取るでしょうか。
圧倒的に多い対処方法
1999年に弊社が創業してから最初の数年間のお客様がこのような状況になった時、最も多かった対処方法は、食事を素早く終わらせて「宿題があるから」など適当な理由を言い残してその場を立ち去るというものでした。
「自分だけ英語が分からない」「会話についていけない」「孤独で寂しい」「居心地が悪い」こういった様々なマイナスの感情が湧いてくるというのは誰もが予想できると思いますが、果たしてこの行動が正しいのかと考えると「気持ちは分かるけどきっと違う」と、何か違和感を感じるはずです。
すれ違いは、こうして生まれる
冒頭で描写したようなことが何日も続くと、留学生の心の中には徐々に「自分はこんなに苦しいし苦しそうな表情だって見せているはずなのに、何も感じ取ってくれないなんてホストファミリーは冷たい人間だ」と疑念が生まれてきます。
ここで一度、あなたの日本のお宅にカナダから学生がホームステイをしに来たと逆の立場を考えてみましょう。その留学生が毎日暗い表情を浮かべて、毎晩自分の部屋に戻る姿を見たとして、あなたならどうするでしょうか。多くの方が「どうしたの？」「何か困ったことでもあるの？」と心配して様子を確認しに行くのではないでしょうか。
では、話を元に戻してカナダの家族ならどうするかといえば、例外はもちろんあるものの、多くのご家庭ではどれだけ待ってもファミリーがあなたの部屋までやってきて「どうしたの？」と聞いてくれることはありません。さて、カナダ人は冷たい人種なのでしょうか？
気にかけていないのではなく…
すでにお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、ここまで皆さんに想像していただいたこのシチュエーションは実際に弊社のお客様に起こった出来事です。
ある日、弊社のスタッフからこの留学生がお世話になっているファミリーに現状確認の電話をしました。電話に出たホストさんに「ピュアカナダの〇〇です。留学生くんは元気に過ごしていますか？」と聞いてみるとこんな返事が返ってきました。
「留学生くんは食事の後、いつもすぐに自分の部屋に戻ってしまうのよ。元気もないみたいなんだけど、でも留学生くんの方から何も言ってこないから、今はそっとしているのよ。ひょっとしたら英語力に不安があるのかも。よかったら日本語で話を聞いてあげてもらえる？きっと助けになると思うわよ。」
要するに、暗い表情をしていた留学生を無視していたわけではなく、困ったら自分から言ってくるだろうと考えたホストさんは、留学生を一人の人間として尊重してそっとしておいてくれたのです。
カナダ人が冷たいのではない！日本と違って当たり前
高校留学 ノバスコシア州 Akiraさん
ここまで読んでもなお「カナダ人は冷たい人種だ」と感じる人はきっといないのではないでしょうか。日本で育ってきた私たちは、この国や今いるコミュニティの中での常識や物事の善悪を理解しているとはいえ、いきなりカナダという全く異なる文化の中に飛び込んで生活することになるのですから、そのギャップに面食らう事は当然あります。これこそが異文化体験です。
食べるものが違い、生活スタイルが違い、トイレやお風呂のルールまで違います。彼らはカナダ人であり、我々は日本人ですから違いがあるのは当然で、その違いに良いも悪いもありません。その違いを体験するため、そして学ぶためにカナダに渡るのですから、その違いを“学び”や“気づき”に変える努力が必要です。
この違いを「日本とは違うんだな」「面白いな」と前向きにとらえることができれば、ホームステイの成功はほぼ間違いありません。
ではあの状況はどうすれば良かったのか？
語学留学 バンクーバー Mahoさん
語学留学 バンクーバー Maikoさん2
では、冒頭で想像していただいたシチュエーションが実際にあなたの身に起こったらどうすれば良かったのでしょうか。
距離は自分から縮めていくもの
さっさと食事を済ませて自室に閉じこもっているだけではホストファミリーと仲良くなることも、英語力が上達することもありません。英語力が不十分なのは当たり前で「最初から話せる人はいないんだ」と心に余裕を持つことが大事です。
心に余裕ができたら自分からホストファミリーに歩み寄っていきましょう。まずはできるだけリビングで一緒に過ごすといった簡単なことから始めるのがポイントです。
もしも、一度部屋に引きこもることが習慣になってしまったとしてもやり直すことはできます。まずは「英語が分からなくて孤独を感じていた」ということや「孤独な気持ちが募って居心地が悪かった」ということを正直に伝えてみましょう。するとホストファミリーも気を遣って話を振ってくれるようになったり、ゆっくり話してくれたりしてくれるはずです。「英語についていけない時は質問させてほしい」と伝えるのも効果的です！
ちなみに「適当な理由をつけて自分の部屋に引きこもる」の次に「なんで笑っているのかわからないけど、とりあえず自分も周りに合わせてなんとなく笑っておく」という答えが多いですが、この方法だとその場しのぎはできても、英語力の面では全く役に立たないのでやめましょう。
自分から動いたその先に
ホストファミリーとの関係で悩んでいる留学生に上記のようなアドバイスをすると、ほとんどの方が数日後に「前までの憂鬱な毎日が嘘のように楽しいです！」と劇的に変化します。これは、「このままではだめだ」と感じた留学生がなんとかしなくちゃと自分から動いたその先にあるものです。
“日本の当たり前”をカナダに持ち込んで、カナダ人がそれに合わせてくれるかどうかで一喜一憂するのは、はっきり言って間違っています。「郷に入っては郷に従え」ということわざがありますが、まさにその通りです。決して日本人としてのアイデンティティを捨てなさいというわけではありませんが、ぜひ「みんな違ってみんな良いんだ」ということを学んできてください。
それでもファミリーと合わない時は
高校留学 スコーミッシュ Yuiさん
どれだけこちらが寛容な心を持って歩み寄ったとしても、それでも人間同士なので「どうしても合わない」というケースもあります。これは仕方のないことです。そういった場合は留学生だけが我慢する必要はなく、必要であればホストファミリーを変えることも検討した方が良いでしょう。弊社でも、学生本人、学校、そしてファミリーから事情を聞いて「これは変更した方がいい」と判断した場合は、できる限り早く変更するよう心がけています。
とはいえ、長年の経験からカナダの人々は本当に温かく親切で優しい性格です。だからこそ、留学生の誤解から生まれるすれ違いで苦しむのはもったいないと考えています。ホームステイの心構えをしっかり持って、皆様が素晴らしい経験ができるようにお手伝いいたしますので、ぜひピュアカナダ一押しのホームステイに挑戦してみてください！
